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2001Y@Y20010920T

「自宅に簡易サーバを持っているのにオンラインストレージを契約していることが一瞬バカバカしくなる病」を再発して、せっかく家にHDDが余っているなら、異なる容量のディスクを組み合わせたNASを作ることにしました。

TrueNAS などが有名どころですが、今回は有料の家庭用 NAS OS である UNRAID も気になったのでまとめてみました。

UNRAID とは

UNRAID は JBOD + Parity + Cache 風に構成された「書き込みの高速化に対応した、冗長性のある増設可能なJBOD」と言えるでしょう。

全てが最強のようで読み込みの高速化を行うことができません。

そして、Btrfs RAID を使用することで「異なる容量のディスクで、冗長性のある増設可能なRAID」を構築できるため、UNRAID一強というわけではありません。

しかし、現状では Btrfs の RAID 5/6 に動作が不安定な部分があるため、UNRAID の方が優れていると言えるでしょう。

JBOD との違い

最初の説明では高性能な JBOD のような紹介をしましたが、データの扱いが異なります。JBOD はディスクを順番に消費していくに対し、 UNRAID はディスクを均等に消費します。

JBOD / Unraid / BtrfsRaid / ZfsRaid の比較

特性/機能JBODUnraidBtrfs RAIDZFS RAID
ベースOS-Linux (Slackware)LinuxSolaris, FreeBSD, Linux
ライセンス-商用オープンソースオープンソース
異なる容量のディスク結合YesYesYes-
キャッシュ機能-SSDBcacheZIL, L2ARC
データ保護-パリティパリティ, ミラーリングパリティ, ミラーリング, RAIDZ
ビットロット保護-検出のみYesYes
圧縮-プラグイン経由YesYes
最大ディスク数-6-30(最大パリティ2)--
スナップショット--YesYes
重複排除---Yes
備考-読み込みが遅いRAID5/6は既知バグありRain5ではなくRaidZを使うことでWriteHole問題を回避