SynologyNASでHDDに重大エラーが発生し、使用できなくなった場合の対処法をメモ。
概要
- DSMが「重大エラー」と判断したドライブは、データベースに記録され使用不可になる
- 実際にはドライブに問題がなくても、DSMが使用を拒否することがある
- 一度「重大エラー」とマークされたドライブは、問題が解決していても再利用が困難になる
- このスクリプトを使用して、データベースから「重大エラー」の記録を削除し、ドライブの再利用を可能にできる
- このスクリプトは物理的な問題を修復するものではない
手順
# GitHubからファイルをダウンロードし、展開する
2001Y@SynologyNAS:~$ wget https://github.com/007revad/Synology_Clear_Drive_Error/archive/refs/heads/main.zip
2001Y@SynologyNAS:~$ unzip main.zip
2001Y@SynologyNAS:~$ cd Synology_Clear_Drive_Error-main
# ダウンロードしたスクリプトに実行権限を付与
2001Y@SynologyNAS:~/Synology_Clear_Drive_Error-main$ chmod +x syno_clear_drive_error.sh
# スクリプトを実行
2001Y@SynologyNAS:~/Synology_Clear_Drive_Error-main$ sudo -s ./syno_clear_drive_error.sh
# 以下は実際の出力
Synology_Clear_Drive_Error v1.0.3
1 status_critical entries found
[Drive Model|Serial Number]
1) HARDDISK|QM00007
Select the drive:
# 対象にするドライブを選択する
1
You selected HARDDISK with serial number QM00007
Editing sqlite database
sqlite3 exit code: 0
1 status_critical entries deleted
You can now use HARDDISK with serial number QM00007
# Storage Managerが開いている場合は、閉じて再度開く必要があります
If Storage Manager is already open, close it then open it again.
代替方法
ドライブの取り外し、NASの再起動、ドライブの再挿入、修復の実行という流れでも良いらしい。