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世間を騒がせた File Provider

macOS File Provider は、Apple が強制的に macOS 12.3 Monterey から導入したクラウドストレージ向けフレームワークだが、開始当初多々問題が挙げられていた。

その内容は「同期フォルダの場所を変更できない」「LAN内同期ができない」などの仕様上の問題から、「オフラインアクセスできない」などのバグもあった。

Dropbox社が挙げていた問題
https://help.dropbox.com/ja-jp/installs/macos-support-for-expected-changes

今はなくてはならない存在

しかし、macOS 14 Sonoma ともなった現在、File Provider はかなり美しい挙動をしているように感じる。

少ないローカルストレージから大規模なクラウドストレージに接続し、よく使う項目はキャッシュし、オフライン時にも編集可能でオンライン回復時にスマートにアップロードする。

キャッシュも仮想ドライブなどではなくきちんとローカルに設置されることで、予期しない再起動などにも耐えうる設計になっている。

使い方によっては現在も扱いが難しい File Provider だが、個人的にはなくてはならない存在となっている。

ただNASでは使えない...?

写真や動画などのデータも全てクラウドストレージに置いているため、NASへの移行を検討してる。

有線接続であれば iSCSI 接続も悪くなさそうだが、無線で利用したいため SMB, NFS, SFTP, FTP, FTPS, WebDAV などでの接続が余儀なくされる。

Mac も SMB がデフォルトとなったため、SMB を使うのもいいが、macOS 標準の SMBマウンタ は File Provider では動作せず仮想ドライブとして機能することを考えると、SMB は対象外だ。

また Cloudflare Tunnel 経由で使うことを考えると、SSHで完結できる SFTP の方が良い。

そこで File Provider API を用いて SFTP 接続を実現できるアプリを探した。

macOS / iOS / iPad OS

SSH Files – Secure ShellFish : 買い切り4,500円
https://secureshellfish.app/

iOS / iPad OS

SFTP File Provider : サーバ3つ目以上は買い切り1,400円
https://apps.apple.com/us/app/sftp-file-provider/id1406981461

macOS / WIndows

Cloud Mounter for Mac & Win : 買い切り:約12,000円
https://cloudmounter.net/

Cloud Mounter は、私の環境では Cloudfrare Tunnel 経由ではうまく動作しなかった。

また、残念ながら有名な Mountain Duck (有料) や macFUSE (無料) は File Provider ではない。