私はM1 MaxのMacBook Proに34インチのウルトラワイドモニタを2つ使っている、デュアルモニタ構成。
複数モニタだと遠隔操作での扱いが重要なのと、ウルトラワイドモニタなのでそのままの解像度だとiPadだとまともに見えないから解像度最適化が必須。
正直、リモート操作はあらゆる条件が組み合わさりすぎて、環境/時代が少しでも変われば使用感が変わるため、自分で試すのが妥当。
安価に試す方法としてはSETAPPという様々な有料Macアプリを定額サブスクで無料体験することで、高価なJumpDesktopやScreensを無料で試すことができる。他環境では比較的有能なChromeRemoteDesktopだが、今回は操作後画面が固まってしまって使い物にならない。
2021/8/14、現在の話。
名前 | 日本語入力 | iPadマウス | 複数モニタ | 解像度最適化 | オーディオ転送 | 値段 |
---|---|---|---|---|---|---|
Jump Desktop | △ iPad側のIME | ○ | 個別・並列 | ○ 多分ディスプレイ合計サイズが決まってる | ○ | ¥1,840 |
Splashtop | ○ iPad側のIME | ○ | 個別 | △ 比率は変更不可 | ○ | ¥500/月 |
Screens | △ Mac側のIME | ○ | 個別・並列 | × | × | ¥3,680 + ¥2,440 |
Team Viewer | ○ iPad側のIME | △ クリック時のみ | 個別・並列 | × | × | 無料 |
Any Desktop | × | ○ | × | × | × | 無料 |
Real VNC | × | △ クリック時のみ | 並列 | × | × | 無料 |
Chrome Remote Desktop | - | △ クリック時のみ | 並列 | × | × | 無料 |
VNCとRDPの違い
技術的な話としては大手遠隔操作プロトコルにはVNCとRDPがあり、MacではVNC、WindowsではRDPがビルドインされている。
RDPについて
RDPはMicrosoftによって開発されており、オーディオ転送やセキュアで高圧縮などVNCに比べ高性能な反面、サーバー側はWindows Pro以上のみに限られる。
MacでもXQuartzを用いることで使えないことはないようだがバックラウンドでVNCが動くらしくあまり現実的ではなさそう。
クライアント側はMac/iPadを含めマルチプラットフォームに対応しているMicrosoft Remote Desktopが最も安定していると言われている。
VNCについて
VNC(Virtual Network Computing)はRDPに比べ性能は劣るものの、オープンソース化され派生が多く存在するため様々なプラットフォーム間などでの自由度が高い。
実際、本家VNCの後継とされるRealVNCでも個人利用であれば無料でサーバー/クライアントをマルチプラットフォームで利用することができる。
また、オーディオ転送はできないためVNCでもオーディオ転送できる場合は別の技術を併用していることになる。
Jump Desktop
日本語入力:△ iPad側のIME
変換候補が半分画面外にいくため、少し使いにくい。
Screens
日本語入力:△ Mac側のIME
Mac側のUIをマウスで操作する必要がある。