今回はデータ転送速度に注目した記事ですが、それ以外の Thunderbolt 3 / 4 の情報は HanpenBlogさん が詳しいです。
また、記事内の画像は全て Intel 公式の引用です。
Thunderbolt 3 はデータ伝送が遅い
Thunderbolt 5 からは転送帯域が 120Gbps に変更されましたが、Thunderbolt 4 と 3 は両方とも 40Gbps です。
そのため TB4 と TB3 は基本的に同じと捉えられがちですが、データ伝送に関していえば Thunderbolt 4 の方が必ず高速であるといえそうです。
世代 | 全体 | PCIe | データ |
---|---|---|---|
Thunderbolt 4 | 40Gbps | 32Gbps | 32Gbps (4GB/s) |
Thunderbolt 3 | 40Gbps | 32Gbps | 22Gbps (2.75GB/s) |
Thunderbolt 3 | 40Gbps | 16Gbps | 16Gbps (2GB/s) |
両方とも PCIe 最大帯域は 32Gbps
まず、 Thunderbolt ではデータ伝送に加え、映像伝送なども行うため、よく言われる値である「40Gbps」が全てデータ伝送に使われることはありません。
表を鵜呑みにすると TB4 の方が2倍の速いように感じますが、実際には TB3 は 16Gbps / 32Gbps の2種類が許可されています。
つまり、TB4 は 32Gbps 固定であり、TB3(16Gbps) と TB3(32Gbps) が存在していることになります。
例えば、MacBook Pro 13 (2016/2017, Thunderbolt 3 x4) の本体左側は 32Gbps なのに対し、右側のTB3ポートは 16Gbps しか割り当てられていません。
TB3(32Gbps) でもデータ伝送は 22Gbps
全体 40Gbps のところ、映像伝送を加味してPCIe伝送帯域が 32Gbps/16Gbps だということを考えると、TB3(32Gbps) で映像伝送がなければ、 Thunderbolt 4 と同様にデータ伝送で 32Gbps 使えるように感じます。
しかし、 Thunderbolt 3 では映像伝送がない場合でもデータ伝送が 22Gbps に制限されるようです。(16Gbpsの場合はどうなるんだ..?)
TB4 はデータ伝送に 32Gbps 使えそう
正確な情報は見つけられませんでしたが、色々調べた感じ Thunderbolt 4 では 22Gbps制限 などはなく、PCIe帯域である 32Gbps をフルに活用できそうです。
Amazonレビューの情報を元に実測値を使った比較を行いました。
Thunderbolt 3 では、32Gbps(4000MB/s) には程遠いですが、16Gbps(2000MB/s) を超えており、制限である 22Gbps(2750MB/s) がほぼ実現されています。
Thunderbolt 4 では、32Gbps(4000MB/s) をほぼ実現していることを考えると、 22Gbps の制限はなさそうです。
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ケーブルの長さの制約も Thunderbolt 4 で変わってるので、余裕があれば TB4 で周辺機器も揃えていきたいところです。ただざっと調べた感じ、TB4 ではなんらかの冷却対策がないと何もしなくても50度超えることが多いっぽいのでそこら辺は注意が必要。
また Thunderbolt は本来テスト通過が必須なため、本家サイトに掲載されていない商品は Intel のテストを受けてない可能性が大いにあるので購入する前に目を通すといいでしょう。(読み込みが重いです)
Products | Thunderbolt Technology Community https://www.thunderbolttechnology.net/products