少し前にSNSでブラックプロミストが流行っていたが、ブラックプロミスト自体は30年以上前から映像の世界で使われきた。
そのため、ブラックプロミストをつけることで "シネマテイスト" を演出することができるということで "フィルム風" と合わさってスチル界隈でも流行し始めた。
ブラックプロミストは現在ではKenkoなど各社から発売されているが、元々は Tiffen社 によって開発されたフィルタになる。
その Tiffen社 のソフトフィルタとしてもう一つ Glimmer Glass というものがあるのだが、日本語の情報が少ないのでまとめてみた。
Glimmer Glass の方がハレーションが小さい
画像は公式サイトからだが、明らかに Black Pro Mist 1 の方がハレーションが大きいのがわかる。
製品仕様を見ても、Black Pro Mist の濃度は 1/8 ~ 2 に対し、Glimmer Glass は 1/4 ~ 4 となっていることから、単純計算で Black Pro Mist は Glimmer Glass の2倍効果が出やすい仕様と言えるかもしれない。
実際に Black Pro Mist の最小値 1/8 を基準に、ハレーションの大きさを同じくらいに揃えると、Glimmer Glass は 1/2 ~ 1 相当に感じる。
具体的な数字は置いておいて、明らかに Glimmer Glass の方がハレーションは弱いと言えるだろう。
Glimmer Glass の方がコントラスが高い
この画像はYoutubeより取得した Black Pro Mist 1 と Glimmer Glass 3 の比較だが、Glimmer Glass の方がコントラストがはっきりしていることがわかる。
Black Pro Mist はハイライトとシャドーを抑えてコントラストを抑えてるのに対し、Glimmer Glass はハイライトをメインに抑えている印象が持てる。
Glimmer Glass はブルーが強い
同じくからの画像だが Black Pro Mist が暖かい色なのに対し、Glimmer Glass は冷たい色になっていることがわかる。これは散りばめられている粒子の色によるものだろう。
また、さらに両者ともより暖かい色をプラスするモデルである Warm Black Pro Mist や Bronze Glimmer Glass も存在している。詳しくは東京レンタルのサイトで見比べることができる。
ただ濃度が弱いと区別はなかなか難しい
今までは Black Pro Mist 1 に比べて Glimmer Glass 3 という比較的濃度の濃い比較をしたが、Black Pro Mist 1/8 に比べて Glimmer Glass 1 という弱めな比較ではほとんど同じようにも見える。
他にも Black Glimmer Glass など魅力的なフィルタは角形フィルタになってしまうことが多いが、Black Pro Mist に加えて Glimmer Glass も手軽にスチルカメラで楽しむことができるため活用していきたい。
IMG SOURCE: https://youtu.be/zyrbF1kij5g, https://youtu.be/nt2cxyKCpIg, https://ja.tiffen.com